おじいちゃん・おばあちゃんにとってお孫さんは「目に入れても痛くない」という存在ではないでしょうか?
ですが、おじいちゃん・おばあちゃんのお孫さんに対する甘やかしに、ちょっと不満があるパパママは少なくありません。
パパママ側から見て、
許せる甘やかし
と
やめてほしい甘やかし
があることをご存知でしたか?
今回は、パパママがうんざりしているおじいちゃん・おばあちゃんの甘やかしについて、ご紹介していきたいと思います。
どんな行動が「うんざり」されている?
パパママが甘やかしで一番うんざりしていることは、ずばり「ねだれば何でも買い与える」ことです。
自分の子どもには厳しかったおじいちゃん・おばあちゃんもお孫さんに対してはついついお財布の口が緩んでしまいますよね。
おじいちゃん・おばあちゃんからしたらお孫さんの喜ぶ顔が見たいが故のこと。
しかしお孫さんが、おじいちゃん・おばあちゃんにお願いすれば、何でも買ってもらえる!と勘違いしたら…それはこれから生きていくお孫さんにとって、プラスになるのでしょうか?
他にも、お孫さんが着替えようとしているのに、
おじいちゃん・おばあちゃんが先回りをして「やってあげなくちゃ!」と手を出してしまうこと
も両親にうんざりされてしまいます。
お孫さんが困らないようにと、つい先回りをして手を出すことは、
考える力を軽減
何でもおじいちゃん・おばあちゃんがやってくれるから大丈夫
というように怠けるような考えになってしまいます。
集団生活をしながら自立していくうえで、これはとても問題になります。
それだけではなく、このようなことを繰り返していくと、お孫さんとおじいちゃん・おばあちゃんの関係が“王様と召使の関係”となってしまうのです。
どんな甘やかしはいいの?
心に残るもの
お孫さんは、おじいちゃん・おばあちゃんと“思い出”や“経験”をたくさん共有したいのです。
それはおじいちゃん・おばあちゃんも同じではないでしょうか?パパママも本当はこれを望んでいるのです。
例えば、
- どこかに出かける
- おいしいものを食べる
- 一緒に遊んぶ
“おじいちゃん・おばあちゃんと楽しく過ごした”という思い出です。
また、おもちゃを買い与えるのではなく、映画館や図書館に連れて行ってもらうといった経験が心に残るのです。
ただ、これは近くに住んでいるがゆえにできること。
遠方に住んでいてなかなか会えない場合は、欲しがっていたおもちゃを買って、一緒に遊ぶのもステキな思い出になるかもしれませんね。
時と場合によるので、柔軟に対応してくださいね。
情緒の安定につながる
母親はいつも「子育てに失敗できない」というプレッシャーと闘っています。
父親も同じように思っていて夫婦で話し合い、習い事をさせたり、テレビを制限したり、子どもの将来を思ってしています。
しかし、お孫さんには「甘やかしてくれる存在」も必要なのです。
おじいちゃん・おばあちゃんの愛情は「ただかわいがって、その子をありのままに受け入れる」愛情で、とてもかけがえのない大きな愛であり、お孫さんとっては欠かせません。
愛情を補ってくれるおじいちゃん・おばあちゃんは貴重な存在であります。
その愛情を、物を買うことばかりで表現してはいけません。
「何かを買ってあげることが当たり前」ではなく、お孫さんがパパママに叱られてしまった時胸で抱きしめてあげたり、抱っこして欲しい時に何よりも優先して抱っこしたり…おじいちゃん・おばあちゃんにしかできない、愛情のかけ方が他にあることを忘れないでくださいね。
甘やかしているかわからないときはパパママと相談
おじいちゃん・おばあちゃんが自分たちで、お孫さんを甘やかしているかわからないこともありますよね。
お孫さんのために甘やかしたくはない。でもどうしたら良いかよくわからない。
そんな時は、実際にお孫さんのご両親であるパパママに聞いてみると良いです。
例えば、「これが欲しいみたいなんだけど買ってあげてもいいかな?」と聞くことで、両親がいいか悪いか判断してくれます。
もちろん、お願いしますと言われれば購入してあげてかまいませんし、いりません。と言われたら、
- 「お誕生日にしようね」
- 「クリスマスにプレゼントするから待っていてね」
と、お孫さんに伝えてあげたらよいでしょう。
他にも、着替えるのが面倒くさいから手伝ってと頼まれるかもしれません。
そんな時もパパママに一度手伝ってあげてもいいか聞いてみましょう。
確認をとることで、お孫さんへの接し方、サポートの仕方が明確になりますし、パパママも、勝手に甘やかして!と思うことがなくなりますからうんざりすることがなくなります。
孫への愛情と甘やかしの問題はなかなか簡単に解決できるものではありません。
大変かもしれませんが、お孫さんも両親も、おじいちゃん・おばあちゃんを頼りにしています。
中立な立場で一緒にお孫さんを育ててあげてくださいね。