お孫さんが生まれ、かわいい顔を見ると本当に幸せな気分になりますよね。
そんなお孫さんが赤ちゃんのうちは、母乳やミルクで育っています。
お孫さんのことが気になるからといってついつい「母乳」について口出ししていませんか?
- 「母乳でてるの?」
- 「母乳は足りているの?」
などと言われたら、娘さん、お嫁さんはもう一気に壁を作ってしまいますよ。
今回は、実母・義母が母乳に口出ししてしまう例をご紹介するとともに、どのような言い方にかえればよいか、気を付ける点などお伝えします。
「母乳まだ出てないの?」
初産の場合、産後直ぐに母乳が出始めるのはなかなか難しいことです。
だいたい、産後一週間近くたってからしっかりと母乳がつくられ出るようになってきます。
経産婦の場合も同じくらいだったり、少し早く出だすようになるくらいです。
ですから、面会に行ってお母さんがミルクをあげているのを見て
- 「母乳でてないの?」
- 「母乳はあげてないの?」
なんて口に出していうのはやめてください。
お母さんも一生懸命頑張っているし、不安なのですから余計辛くなってしまいます。
初産の場合は、上手にお母さんがおっぱいをあげられなかたり、赤ちゃんもおっぱいを吸うことが下手で練習中です。
その姿を実母・義母に見られることさえ、プレッシャーに感じるママは大勢いるのです。
- 母乳が軌道にのるまでがんばって
- 赤ちゃんもがんばってるのね
- 私も最初は苦労したわ
などと言って励ますような言葉をかけてあげましょう。
「その食べ物は母乳に悪い」
- カレーやキムチなど辛いものを食べると辛い母乳が出る
- 脂っぽいものばかり食べると乳腺が詰まる
それを心配してついつい口に出してしまいますよね。
確かにおじいちゃん・おばあちゃん世代の人がいうことは正しいです。
母乳はお母さんが食べたものにより味が毎回変わっていきますから、刺激を受けながら味覚が発達していきます。
脂ものばかり食べて、赤ちゃんの乳児湿疹が増えたりすることも事実です。
もしかしたら、お母さん自身がこういった知識を知らない場合があります。
その時は、
- 「カレー食べても大丈夫かな?」
- 「甘いもの出しちゃったけど大丈夫?」
などと声をかけてみてください。
昔はお餅なども母乳の出をよくするからいいと言われていましたが、現在は「乳腺をつまらせてしまう」と言われていてあまりおすすめされていないのも事実です。
このように時代と共に母乳に対する考えは変わってきていますから、自分の知識で「良い」「悪い」を判断するのではなく、
- 「どうかな?」
- 「大丈夫かな?」
- 「どう思う?」
という気持ちをもってママに接してあげてください。
ちなみに、母乳には日本食が一番良いと言われていますから、娘さんやお嫁さんのために、おいしい日本食を作ってあげたりするといいかもしれませんね。
陰からのバックアップが赤ちゃんとお母さんに良い作用をもたらします。
「授乳の間隔が短い・長い」
授乳間隔が長くても、体重の増えに問題がない限り、赤ちゃんが飲みたくなるまであげなくても大丈夫です。
十分足りていて、しっかりリズムもとれているということになります。
授乳間隔が短い場合、
- 「白湯にしたら?」
- 「麦茶をあげてみたら?」
とおじいちゃん・おばあちゃん世代はアドバイスしたくなるかもしれません。
しかし現在は、生後6か月まで(離乳食開始まで)母乳だけでよい、とされています。
お腹がすいているときも、水分補給のときも、母乳だけでいいのです。
ですから、授乳間隔がみじかいんじゃない?と思っても、水分補給程度であったりしますから、お母さんに任せましょう。
授乳間隔が長いのなら、
「赤ちゃん、たっぷり母乳飲んで満足してるのね」
授乳間隔が短いのなら、
「赤ちゃん、ママのお乳が好きなのね」
などと、前向きな言葉にかえてみましょう。
↑孫育て、育児における昔と今の常識の違いなどについてはこちらも。
「母乳足りてるの?ミルクにしたら?」
赤ちゃんがおっぱいを飲んだ後もお口をちゅうちゅうしている姿を見ると、
- 「まだ飲み足りないんじゃない?」
- 「母乳でたりてるの?」
とついつい言ってしまうでしょう。
しかし、お母さん自身が様子を見て調節していますから、足りなかったら、ミルクをあげるでしょうし、もう少しおっぱいを加えさせてあげるかもしれません。
ですから、気になるようでもグッと我慢して
- 「どうしたんだろうね?」
- 「まだちょっとお腹がすいているのかな?」
と寄り添った声掛けをしてあげてください。
これも重要!実父・義父は見ないで!
補足ですが、ここも重要なのでぜひ覚えておいていただきたいのが、実父・義父には授乳中をみられたくありません。
まれに、覗き込んできたりする人もいるようですが、論外です。
デリカシーがないと思われます。
なかには、実父なら問題ないという人もいますし、個人によって違うともいえます。
ただ、義父は別です。
ほとんどのママが授乳しているところを見られることに抵抗を感じるのでやめましょう。
実母・義母世代と子育てに大きく違いが
いかがでしたか?娘さん・お嫁さんが口出しされたくない母乳についてをご紹介していきました。
同じようなことを言ったことはありましたか?紹介したように、昔の常識と今の常識は違ってきています。
お母さんたちは産院や検診などで授乳指導をしっかり受けてきています。
いろいろ言いたいこともあるかもしれませんが、頼ってきた時だけ手を差し伸べてあげ、そうでない場合は、そっと見守ってあげてくださいね。