小さい赤ちゃんが顔を真っ赤にして泣いていると、つい抱っこしたくなってしまいますよね。
生まれた時から、ある程度大きくなるまで、泣いて泣いて、とにかく泣いてという赤ちゃんもいます。
そんな時、赤ちゃんを抱っこする。これはいけないことなのでしょうか?
昔から言われてきた「抱っこしすぎると癖になる」という説について書いていきたいと思います。
そもそも、赤ちゃんはなぜ泣くの?
赤ちゃんが泣く理由はたくさんありますよね。
お腹が空いた、オムツが不快で泣くというのは代表的な理由です。
なかにはお腹がいっぱいになりすぎて気持ち悪いという場合もあるそうです。
特に新米ママは、赤ちゃんがどれほど母乳やミルクを必要としているのかわからずに、赤ちゃんが飲んでいるのに泣いていると、またお腹が空いているのかな?と思ってしまうことがあります。
そしておっぱいやミルクをあげようと思っても飲まない。
どうして泣いているのかなと思ったら、実はお腹がいっぱいで張っていて、苦しくて泣いているというパターンです。
その他には、体調不良という場合です。
熱があったり便秘だったり痛みがあったりです。
その場合は原因を早く取り除いてあげたいですね。
眠たくて泣いているという場合もあります。
赤ちゃんは眠るのがあまり上手ではありません。眠たいのに、寝られない、だから泣いてしまいます。
泣いたら、原因はなんであれ、すぐに抱っこしてあげたくなりますよね。
抱き癖とは何?
おばあちゃん世代の方を中心に、泣いている赤ちゃんをすぐに抱っこしてはいけない、抱き癖がつくという考え方の方がいます。
抱き癖とは、赤ちゃんが泣いた時にすぐに抱っこしてしまうと、赤ちゃんが抱っこして欲しい時に泣いて訴えるという考え方です。
赤ちゃんも頭がいいから、泣いて訴えればママやパパに抱っこしてもらえると学習して、余計に泣いてしまうという考えられていたんですね。
また、抱き癖がつくと特に一日中一緒に過ごしているママは赤ちゃんを抱っこする負担が大きくなる為、ママが大変だから、ママの負担を減らすためにも抱き癖はつけないように、と意味もあるようです。
ママの為を思っての考え方でもあったんですね。
抱っこしてはいけないの?
色々な研究が進み、今は赤ちゃんが泣いたら、できる限り抱っこしてあげたほうがいいというのが主流の考え方になっています。
赤ちゃんは抱っこしてもらうことで、オキシトシンという幸せホルモンが分泌されます。
これはストレスを軽減したり、人間関係をよくしてくれたりするホルモンです。
また、抱っこしてもらうことでリラックスもできます。
他のスキンシップ同様、愛情を行動で伝えることができます。
赤ちゃんが泣いて、抱きしめてもらえることを繰り返していると、自分の感情を表現して(泣く)、それをちゃんと受け止めてもらえる(抱っこ)という経験が、自己肯定感を育むといわれています。
そもそも、抱き癖なんてないという考え方まであります。
赤ちゃんが泣くのは個性であり、抱っこしたから泣くようになったというわけではないという考え方です。
こんなに違う!子育て今昔
抱き癖以外にも、今と昔とでは子育ての仕方に関する考え方は違っていることがいくつかあります。
例えば、赤ちゃんが口にするもののこと。
以前は入浴後、白湯や果汁を与えていた家庭もあったようですが、今では離乳食が始まる前までは、母乳やミルクだけで十分だと言われています。
また、離乳食についての違いもあります。
以前は離乳食開始前にスプーンに慣らすために果汁を早くから与えたり、ママが口をつけたものでも普通に食べさせていたりしました。
けれど今では、離乳食開始前の余分な水分や果汁は腎臓に負担をかけてしまうといわれています。
自分が口をつけたものに関しては、研究の結果、口腔内の虫歯菌が赤ちゃんに移ってしまうことがわかってきており、避けた方がいいとされています。
今と昔の違いに戸惑った時におじいちゃんおばあちゃんにお願いしたいこと
今と昔とではずいぶん考え方ややり方が違いますよね。
赤ちゃんについて、また、ママについても研究が進んだ結果なんだと思います。
ママが今時育児をしているときに、自分たちの時代とは違うな、間違っているんじゃないのかな?と思うこともあるかもしれません。
そんな時は一度、自分はどうすればいいのかをママやパパに確認してみてください。
そうすれば、ママやパパは今時育児を伝えてくれます。
その上で自分たちの時とは違うんだねとコミュニケーションをとってみてください。
それをきっかけに今の考え方、ママが病院などで教わったことなどを説明してくれるようになりますよ。
押し付けない姿勢で
自分の子育て中はこんな風ではなかったのにと思うと、つい、自分の子育てを否定されたように思う方もいるかもしれません。
結果、自分のやり方をママにもやってもらいたいと思ってしまうこともあるかもしれません。
でも、今と昔の育児は違うもの。
今と未来の子育て方法もきっと変わっているでしょう。環境が違うから当たり前ですよね。
ママと意見が違っても、赤ちゃんのことを思う気持ちは同じはず。
家族みんなでより良い子育てに向けて、十分にコミュニケーションをとってくださいね。