孫差別とは、複数孫がいる場合に、
- 特定の孫を可愛がる
- 孫によって態度を変える
- 孫を比較し優劣をつける
などをすることです。
おじいちゃん・おばあちゃんになって自分でも気づかないうちに孫差別…していませんか?
また、自分でも改善したいのに、どうもうまく平等に接することができないなんて悩んでいませんか?
この孫差別の問題は、特におじいちゃん側(実父・義父)に多いと言われています。
今回はそんな悩みを吹き飛ばし、うまく向き合っていくことができるようポイントをご紹介していきます。
長男の子ども(男の子)は特別扱い
自分の息子の子どもが、男の子だった場合跡取りとなるケースが多いですよね。
その孫だけ差別してはいませんか?
「我が家の跡取りだから」そんな気持ちが少しでもあると…言わずとも、周りの大人たち、孫たちに伝わってしまいます。
例えばですが、長男のお嫁さんが他のお嫁さんや嫁いだ娘さんなどから何か言われたり、されたりしたら可哀想に思いませんか?
お嫁さんは一切悪くないのに、おじいちゃん・おばあちゃんの態度により、周りから反感を買ってしまうのです。
お嫁さんはただでさえ肩身が狭いですから、自分たちの気づいていないところでのトラブルにならぬよう、気を付けてあげてくださいね。
内孫・外孫を理由に差別
- 息子の子どもは内孫だから可愛い。
- 娘の子どもは可愛いけど、どうせ外孫だから…。
- 次男の子だけど跡をつぐから内孫として力を入れよう。
など、頭をよぎったことはありませんか?
「内孫だから」「外孫だから」と理由をつけて差をつけることは問題です。
同じ孫のに、内孫・外孫でお小遣いやプレゼントに差がでていませんか?
仮に、長男など後継ぎの息子さんと結婚したお嫁さんからしたら、義父(義母)が自分の子どもを可愛がってくれることは嬉しいです。
しかし、それが「内孫だから」という理由で可愛がっていたとわかったらだとどうでしょうか。
子ども自身を可愛いのではなく、「内孫」「後継ぎ」という存在が必要なだけなの…?と感じることでしょう。
他にも、実の娘の子どもを、嫁いだ側で「外孫だから」…とないがしろにしたら、娘さんはどう感じるでしょうか。
せっかくの孫なのに、大切な身内と思ってもらえていないの…?と悲しく思うことでしょう。
また、内孫・外孫と差別していると、孫たちも成長すると共にその状況を理解し、将来的に醜い争いが起こるかもしれません。
そんなことは避けたいですから、内孫・外孫・嫁いだ身だから…こんな言葉を使って区別しないことが理想です。
初孫にのみ力と愛情を注ぐ
どの家庭も経験する「初孫」。
一番最初に生まれてきた孫が初孫になりますよね。
どの行事も初孫が初めてで張り切ってしまうものです。
衣服や食事、プレゼント…。
そのあとに生まれた孫たちはどうでしょうか?平等に同じことをしていますか?
小さなことでも、娘さんやお嫁さんは気にするものです。
何もかも最初は張り切っていたのに、
- 二人目からは口を挟まなくなった
- 二人目以降には援助しなくなった
- 二人目以降の接し方が初孫と違う
などをしていたら、目についてしまいますよね。
あまり張り切りすぎず、特別扱いせず、どの孫にも平等にできることが理想です。
出来の良し悪しで比較
成績や運動神経…そんな通知表のような見方で孫をみていませんか?
確かに自分の家系に生まれた子どもは、優秀な方が良いかもしれません。
でも、孫たちからしたらおじいちゃん・おばあちゃんと関わっていく際に、まさか出来の良し悪しで接し方を変えられているなんて思いもしません。
おじいちゃん・おばあちゃんを無条件に好きなように、孫たちも無条件に可愛がってもらいたい…と思っていますよ。
おじいちゃん・おばあちゃんという存在は、親たちの気づかないことを気づいたりフォローしてあげたり、人生の先輩としても重要です。
孫たちの長所短所を見つけてあげ、成長の手助けをうまくしてあげられれば、孫だけではなくパパママともとても良い関係が築いていけます。
嫌われている…好かれていない…の勘違いから差別しているかも
上記で紹介したことと少し変わってきますが、勝手な思い込み…していませんか?
- 「好かれていないような気がするから、可愛がれない。」
- 「嫌われているから、何もしてあげたくない。」
そんなことを思い込んでいると、接し方が不自然になったりして、孫たちも差別されている。と感じてしまうのです。
また、「嫁が嫌っているから、きっと孫も嫌っている。」そう思っている方も多いのではないでしょうか。
しかし、それは間違っています。
お嫁さんとの仲が上手くいっていないからといって、それをお孫さんにも当てはめるのは話が違います。
孫は、親と祖父母の関係もよく見ています。
- 親とは仲が良くなく、自分にも態度が冷たい祖父母
と
- 親とは仲が良くないかもしれないが、自分には優しくしてくれる祖父母
この2つだとどちらの方がお孫さんにとって印象が良いでしょうか。
そもそも、「お嫁さんが嫌っている」というのも勝手な思い込みの可能性も十分あり得ます。
思い込み・勘違いでギクシャクしてしまうと、孫が一番の被害者になることを忘れないようにしておきましょう。
冷静に孫、パパママの気持ちになって考えてみる
今回ご紹介したことを改善していく方法があります。
それはまず、冷静になる。
一回クールダウンすることで物事が冷静に考えられます。
孫を対等にみつめるために、どの孫とも少し距離を置く時間があっても良いかもしれません。
次に相手の立場になる。人生のベテランであるみなさんならできるかと思います。
もし、この時嫁の立場だったら…もしこの時孫の立場だったら…周りの人たちにどう見られてしまうか考えてあげてください。
そして、どのお孫さんも誰が産んだ孫であろうと、産んだ母親も生まれてきた子どもも奇跡が起きて命をかけて産まれてきた。
そのことを思い出しながら接してあげてください。
たくさんの孫たちに囲まれることはこの上ない幸せですよね。
一生孫が抱けない方もいらっしゃいます。当たり前なことではないのです。
どの命とも平等に関わって向き合っていってください。
身内での孫差別ほど悲しいことはありませんよ。