『お盆玉』という言葉を耳にしたことはありませんか?
お年玉とよく似た言葉だと思えばどういう意味か想像のつく方もいらっしゃるのではないでしょうか。
『お盆玉』はいわばお年玉のお盆バージョン。
あまり慣れないものですと、お孫さんにあげるべきかどうなのか迷ってしまうおじいちゃんおばあちゃんもいらっしゃいますよね。
今回は、気になるお盆玉についてのお話です。
お盆玉はどういう習慣?
お盆玉は、お正月に帰省してくる子どもやお孫さんにおこづかいをあげるのと同様、お盆におこづかいをあげる新習慣です。
山形に以前からある風習が、現代になり、全国に広まったそうです。
お盆玉と書かれたポチ袋も販売されています。
また、この新習慣は親やおじいちゃんおばあちゃんが、子どもやお孫さんにおこづかいをあげるだけではありません。
子どもやお孫さんから日ごろの感謝の意を込めて、お盆玉を渡すということもあるようです。
まだ新しい習慣なだけにあまり明確な決まりがないのが現状で、お盆玉の習慣がある家庭も、そうでない家庭もあるようです。
お盆玉の相場はどのくらい?
お盆玉の相場もまた、決まったものはありません。
大人になった孫からおじいちゃんおばあちゃんに渡す場合は、自分に無理のない範囲で渡せばいいでしょう。
では、おじいちゃんおばあちゃんがお孫さんに渡す場合はどうでしょうか。
孫が0~2歳の場合
まず、まだお金が何なのかあまりわからないような小さいお孫さんの場合には、あまり必要ないかもしれません。
お金ではなくおもちゃやお菓子などのプレゼントのほうがいいかもしれませんね。
孫が幼稚園生ぐらいの場合
幼稚園生くらいになり、お金の実際の価値はわからないけれども、お金があればお菓子やおもちゃが買えることがわかると、おこづかいがもらえることを楽しみにするようになります。
この場合、渡す金額はこだわらなくでも大丈夫です。
ポチ袋に小銭をいくつか入れてあげるのも一つの方法です。
硬貨どうしがぶつかり合う音が、お孫さんをわくわくさせてくれるでしょう。
1円玉から500円玉までの硬貨、一種類づつを一枚づつ入れてあげるのもいいかもしれません。お盆玉で算数のお勉強ができますよ。
孫が小学生の場合
小学生になるとある程度お金の価値もわかってきます。
お年玉と同じくらいから、半額程度とするご家庭もあるみたいです。
だいたい1000円から3000円程度でしょうか。
孫が中学生の場合
中学生くらいになると、自分でほしいものを買いに行ったり、友人と遊びに行く際におこづかいが必要だったりと、ますますお金が重要になってきますよね。
たくさん欲しがるお孫さんもいるとは思いますが、おじいちゃんおばあちゃんの負担にならない程度に金額を決めてくださいね。
心配であれば、事前にパパママに確認してみてもいいかもしれません。
一般に3000円から5000円程度が相場のようです。
孫が高校生の場合
高校生になれば、自分でアルバイトなどもしていたりする子もいるでしょう。
そんな中でもおじいちゃんおばあちゃんからもらえるおこづかいは別物です。
5000円から10000円程度を限度に渡す場合が多いようです。
お盆玉、お金以外ならこんなものがおすすめ
離れて暮らすお孫さんにお金を渡すと、その後どのようにお金が使われたのかわからないことも多いと思います。
少し寂しいなと思うおじいちゃんおばあちゃんにはお金を渡す以外の方法もおすすめです。
一緒におもちゃを選ぶ
特に小さいお子さんの場合、帰省の際、一緒におもちゃを買いにお出かけをすることも楽しいですよ。
おもちゃ屋さんで、たくさんのおもちゃの中からあれこれと物色しておもちゃを選ぶ姿を見ると、普段見ることができない姿を見られておじいちゃんおばあちゃんにとってもうれしいですよね。
お菓子を買いに行く
帰省時の滞在中に食べるお菓子などを一緒に買いに行ってもいいでしょう。
この場合は、食べさせてはいけないもの、まだ食べさせていないものなどがある場合があるので、パパママに確認してからお買い物に出かけるといいでしょう。
図書カード
ある程度大きくなったお子さんには、図書カードもおすすめです。
本屋さんには子どもが欲しがるものがたくさんあります。
小説や漫画といった娯楽ものから、参考書などの勉強に必要なものを買いたいという場合もあるでしょう。
図書カードなら、お孫さんが自分で本屋に行き欲しい本を自由に選ぶことができます。
予算内ではあるけれでも、あまり大きな額の現金を渡してしまうのが心配といった場合にも、図書カードは役に立ちます。
現金と図書カードを半額ずつ渡すというのも一つの方法ですよ。
お盆玉で気持ちを伝える
お盆玉という新しい習慣ですが、少しずつ定着していっているようです。
お孫さんが多いおじいちゃんおばあちゃんにとっては大変かもしれませんが、お盆玉については無理のない範囲でとらえてください。
帰省するお孫さんとの時間を楽しめるようにしてくださいね。