今回は、編集部にお寄せいただいた、あるママの体験談です。
祖父母(両親・義両親)からされて嫌だった口出しについてご紹介します。
- こんな風に考えるママもいるんだな
- 自分が同じ立場だったらどうするだろ
- 似たようなことあったかもしれない…
など、考えながらみていただくと幸いです。
↓
おじいちゃん・おばあちゃんからのアドバイスをありがたく受け取りたくても、少し度が過ぎたり、自分たちの意見ばかり押し付けられてしまうと、こちらも疲れてしまいます…というのが本音な両親側です。
今回は実際に、おじいちゃん・おばあちゃんに口出しをされて困った・嫌だった体験談をお話したいと思います。
マイホーム購入時の口出し
子どもたちの幼稚園入園を機に、行かせたい幼稚園のバスルート沿いに良さそうな土地を見つけました。
前から通わせたいと思っていた小学校・中学校にも近く、今まさに良いタイミングだと主人も思っていました。
そこで以前からマイホーム購入を検討していたためその旨は話していたのですが、実際に目ぼしい土地が出てきたことを報告すると、「まだ早い。」といったり、なんだかんだ文句をつけてきていました。
まだ正直若かったですが、自分たちで金銭面は周りに一切頼ることなく資金計画もしていました。
もし、この時点で「援助して欲しい」と私たちが言っていたならわかります。
ただ、自分たちで賄える状況で止める理由はなんでしょうか…。
まだまだ若いし子どもたちにお金がかかってくるから心配…。そう思いました。
でも実際はそれだけではありませんでした。
離れて欲しくない
私たちは主人の実家近くに住んでいました。引っ越す予定の場所も車で10分かからずの距離です。
でも離れられることが嫌なのです。
その理由は「義実家自体が二世帯住宅だから」です。
姑は自分の姑と住んでいます。私たちがいれば関係は良好。
しかし、いなくなるとギスギスしてしまうのです。そのために、みんながそれぞれ私たち家族を必要としていました。
口出しはしないでほしい
実際、私は主人の実家の近くに住んでいることが負担でした。
ですからある程度距離をとっていたいと思っていたのです。ですから、金銭面で頼ってもいないのに、明確な理由なく反対されることはやめてほしいと思いました。
墓問題
私たちは子どもをなくしています。
死産というかたちでしたが、遺灰もあり今もなお家族と一緒におうちに居ます。賛否両論あるでしょう。
しかし、私はまだこの子と離れたくない、いずれは、私と一緒にお墓には入れたらいいな…と思っています。
死産がどんなにつらいものか当事者でしかわからないことは、わかっています。
ですが、火葬当日しかお線香をあげにも来ず、主人を通して「納骨はしないのか」「水子の墓にいれろ」そう連絡がきていました。
なぜ、ここまで引き離されなければいけないのでしょう。この口出しが私にとってはとても苦しかったです。
空気を読んで
火葬当日も、私はもちろん主人もまだまだ周りに気を遣ったり、話しかけたり、そういう状況ではありませんでした。
ですから、二人でお別れをしに行きたい。そう思っていました。
その旨を伝えても「一緒にいかせてくれ」「行かないのはおかしい」ととにかくこちらの気持ちを一切聞いてもらえませんでした。
正直、もう限界で、私の両親から主人に「みんなでぞろぞろとお別れに行くほど、娘の気持ちがととのっていないから、二人だけで言ってあげて欲しい」と言ってもらえ、主人も理解してくれ、義実家に断ることができました。
たしかにみんなでおわかれに行くことは当たり前かもしれません。
ただ今回に関しては、おなかの中にいた赤ちゃんの話です。
ざわざわした気持ちの中で、義実家の人たちに囲まれて過ごすことに耐えられる自信がありませんでした。
形式、建前を押し付けないで
私のような経験をする人は少ないかもしれません。ですがデリケートな問題となればどれも同じです。
普通、当たり前という概念を押し付けないでほしいのです。
まずは、相手の気持ちを理解してほしいと思います。
すべてをわかってくれとは言いません。思ってもいません。
ですが、もし望んで妊娠した、楽しみにしていたわが子が、亡くなったら…あなたは同じことを言われたとき、どう思いますか?
それでも建前を優先しますか?
相手がいることを考えて
重い話になってしまいましたが、アドバイスも言い方によってはただの「口出し」になってしまうのです。
良かれと言ったことも、悪く受け取ってしまいます。
おじいちゃん・おばあちゃん世代と私たちの世代は考え方や常識が変わってきていることは事実です。
ですから、お互いが歩み寄っていかないと良い方向にはすすみません。良好な関係を築いていくには「歩み寄り」が大切なのです。
ただ「こうしなさい。」「この方がいい。」などではなく、「私たちはこう思うんだけどどうかな?」と提案する形で声をかけてみてください。
▼その他の体験談についてはこちらもご覧ください。