孫と仲良く遊びたいのに「人見知り」が始まり、孫が懐いてくれない!とショックを受けていませんか?
「人見知り」なんてしなければいいのに、などと孫の「人見知り」が始まったことを残念に思う人もいるでしょう。
しかし「人見知り」は赤ちゃんの成長にとって、とても大事な過程なんです。
生まれたての頃は、まだ目もあまり見えておらず、人の区別もつきませんが、だんだん成長していくにつれて、脳が発達し、自分の身近にいる人と、そうではない人との区別ができるようになってきます。
『人の区別がつく』、これは赤ちゃんにとって大きな成長の一つです。
一般的に人見知りは、生後6か月~1歳ごろに始まると言われていますが、早い子では生後3か月ごろから始まる子もいます。
逆に、まったく人見知りしない子もいて、人見知りの程度は子供によって様々です。
人見知りが始まった赤ちゃんは、いつも身近にいる人とは別の人が近くにいることに、恐怖や不安を感じています。
そんな不安な人見知りの孫に対して、祖父母としてしてはいけない行動、そしてとるべき対応をご紹介します。
人見知りの孫にしてはいけない5つの行動
「人見知り」することに怒ること
人見知りする孫に対して怒ることは絶対にいけません。
- 「おじいちゃん(おばあちゃん)のことが嫌いなのか!」
- 「かわいくない孫だ!」
などという言葉は絶対に言わないようにしましょう。
まだ話せない赤ちゃんでも、なんとなく自分に対して否定的な言葉を言われているということは理解できます。
この人は、自分のことが嫌いなんだと赤ちゃんが思ってしまい、人見知りが終わっても、嫌われたままになってしまうかもしれません。
他の赤ちゃんと比べること
「他の赤ちゃんは人見知りしないのに、なんでこの子は…」など、他の赤ちゃんと比べることもいけません。
赤ちゃんにも、小さい頃から
- よく笑う子
- よく眠る子
- よく泣く子
など様々です。
それと同じで、全く人見知りしない子もいれば、人見知りする子もいます。
人それぞれのことなので、他の赤ちゃんと比べるような発言はやめましょう。
赤ちゃんだけでなく、両親も傷つきます。
両親のせいにする
- 「親のしつけが悪いから人見知りするんだ」
- 「家に孫を連れてこないから人見知りするんだ」
などと、赤ちゃんが人見知りしていることを、両親のせいにして両親を責める発言をするのもいけません。
人見知りは、赤ちゃんの心の成長に必要な過程で、親のしつけは関係ありません。
たとえ、頻繁に孫と会っていても、いつも近くにいてお世話してくれている母親とは違う存在だと赤ちゃんが認識すれば、定期的に会っている人や父親でも人見知りされることもあります。
両親を責めるのは止めましょう。
無理やり抱っこする
赤ちゃんが泣きわめいているのに無理やり抱っこするのは、やめましょう。
慣れてもらうために少し抱っこするくらいはいいですが、両親から引き離すように抱き、泣きわめいているのに離さなかったりすると、赤ちゃんは更に恐怖心が芽生えます。
一度芽生えた恐怖心は人見知りが終わった後でも、深く根付いていることがあります。
赤ちゃんに恐怖心や苦手意識をあたえないためにも、泣いたら「ごめんね、ママに代わるね~」と言って安心できるママの元に返してあげましょう。
全く声かけをしない、触れ合わない
人見知りしているからといって、全く声かけをしなかったり、触れ合わないのもあまりよくありません。
何もしないと、赤ちゃんには泣かれませんが、赤ちゃんが存在を認識してくれなくなります。
また、赤ちゃんの両親である、自分の息子(婿)や娘(嫁)に祖父母が孫を可愛がってくれないと誤解されるかもしれません。
人見知りで泣かれるかもしれませんが、優しく笑顔で声をかけてあげましょう。
そして、自分は赤ちゃんにとって害を与えるような人ではないこと、ママやパパと同じように赤ちゃんが大好きな人の一人なんだ、ということが伝わるように接しましょう。
子供が人見知りで困っている親にしてあげるべきこと
子供が人見知りして、祖父母に懐いてくれないことに困っているのは祖父母だけではありません。
意外と親の方が、祖父母に対して申し訳ない…という気持ちになっていることがあります。
特に義母、義父に対して人見知りが激しいと、嫁は居た堪れない気持ちになる人も多いです。
祖父母に対して人見知りで大泣きしていることを申し訳なさそうにしている場合は、
- 「人見知りは成長の証だからいいことだよ」
- 「人見知りで泣かれるけど、孫に会いたいからこれからも遊びに来てね」
などと、人見知りをマイナスに捉えないような声かけをしましょう。
さらに、
- 「ママが抱っこすると泣き止むのはママの愛情が大きいんだね」
- 「ママが大好きなんだね」
と言ってあげると、お嫁さんも喜びますよ。
祖父母の対応でパパママも楽になる
赤ちゃんが人見知りになるのは、誰も悪くありません。
また、人見知りしていること自体は、全く悪いことではないので、人見知りに対して誰かに八つ当たりするのは絶対にやめましょう。
もちろん、祖父母自身のせいでもありません。
パパママのせいでも、赤ちゃんのせいでもありません。
人見知りという大変な時期に、祖父母が大らかに対応してくれればパパママの気持ちも楽になります。
人見知りはいつか終わります。
そのときがくるまで、気長に待ちましょう。