11月に入ると待ちに待った七五三がやってきます。
11月15日が七五三ですが、家庭の事情やご両親のお仕事の関係で、日付にとらわれないおうちが増えてきています。
孫の晴れ姿を見る絶好の機会…。これは張り切るしかありませんよね。
おじいちゃん・おばあちゃんは
- いつどのようにお祝い金を渡せばよいのか
- どのくらい渡せばよいのか
迷いますよね。
地域や育った環境により違いがあるかもしれません。
今回は、一般的とされる七五三のお祝い金額や贈り方をご紹介していきます。
相場はいくら?孫への七五三お祝い
一般的に、自分のお孫さんへのお祝い相場は1万円から3万円です。
親戚の場合は5000円から1万円になります。
七五三は近親者でのお祝い事ですから、近所の子どもや知人の子どもに送る必要はありません。
状況により変わってくるかもしれませんが、その他に晴れ着やお参りにかかる費用の負担がある場合もありますよね。
しっかりお孫さんのご両親と話し合っておくことがポイントです。
また両家集まってお祝いをする場合が多いかと思いますから、相手方の両親が何か用意してくれたものがないか、きちんと確認しながら一方ばかりが負担にならぬよう用意してください。
これをするだけで、今後の関係が随分とスムーズにいくものです。
七五三のお祝いの贈り方は?
では、実際に七五三のお祝いを贈る際はどのようにしたらよいのかご紹介していきます。
お祝いの包み方
- 祝儀袋は「紅白蝶結びの水引き」で「熨斗」の付いているもの
- 表書きは「濃い筆」で記載する
- 包む紙幣は「新札」
- 紙幣を包む際「表を正面」「福沢諭吉が上」に来るように包む
表書きの種類
七五三のどの時期にも使用できる万能表書きは
- 七五三御祝
- 御祝
です。
こちらをおすすめします。無難ですし、文字数が少ない方が書きやすいです。
書くことが苦手な方は、もちろん印刷されているものもありますから、そちらを購入して使用することももちろん大丈夫です。
毎回きちんと違った書き方にしたい!そう思っているおじいちゃん、おばあちゃんにはこちら…
・三歳のお祝い「御髪置御祝」(おんかみおきおいわい)
由来…七五三は出生後の無事感謝と今後の成長祈願のために神社に詣でてお祓いを受けますが、御髪置きの儀 (男女共に3歳)に行う、髪をくしで左右に分け「髪を伸ばし始める」お祝いの儀式からきています。
現在は、女の子のみが3歳で行うケースが増えています。
・五歳のお祝い「御袴着御祝」(おんはかまぎおいわい)
由来…元は男女ともに、三歳・五歳・七歳時に行われた「袴を着せ始める」お祝いの儀式で、のちに武家社会でも執り入れられるようになって男の子の五歳時に定着しました。
・七歳のお祝い「御帯解御祝」(おんおびときおいわい)
由来…元は男の子五歳、女の子七歳時に行われた「帯を付け始める」お祝いの儀式で、子供着の付け紐から正式な帯に変えました。
のちに武家社会でも執り入れられるようになって、「御袴着の儀」が男の子の五歳時の儀式としたことにより、「御帯解きの儀」が女の子七歳の儀式になりました。
少々難しいですが、昔ながらの儀式を意識したかっこいい表書きになりそうです。
きっと由来も聞かれるでしょうから、さらっと今学んだことを口に出せたら、尊敬のまなざしで見られるかもしれません(^^)
お祝いを送る時期は?
11月の頭から15日の間に手元に届くのが一番ですから、遠方であったり、万が一お祝いに行けない場合は、この時期に届くようにすると、お孫さんにも喜ばれるかと思います。
また、他にも物資で送る場合もあるかと思いますが、その場合は送る旨をきちんと伝えたうえで、いつ頃届くと良いか確認をとってみてください。
そして、サプライズをしたい気持ちもあるかと思いますが、なるべく何を送るかも明確にしておきましょう。
お互いが同じものを用意していた場合もったいないですよね。
ご両親の子どもなわけですから、まずはお孫さんのご両親の意見を尊重してみてくださいね。
七五三の意味を必ず頭に入れておく
本来、先ほどの説明しましたように、子どもたちが無事に生まれ、ここまで大きく育ってきたことを感謝する場です。
ですから、もうそれだけが何よりのことなのです。
幼くして命を落としてしまう子どもが多かった時代もありました。
今はとても恵まれていますからここまで無事に育つことが当たり前になってしまいました。
「お祝いを送ったのにお返しがなにもない。」そんな見返りを求めていたら、本来の七五三の意味がなくなってしまいます。
見返りを求めるのではなく、ご両親と一緒になってお孫さんの成長に感謝し、これからの一層の健康、成長をお願いしてきましょう。
一緒に参加するおじいちゃんおばあちゃんは今だけのこのかわいい晴れ着姿の時期を、たくさん写真に収めて楽しんできてくださいね。
これが最高のお返しになるのではないでしょうか。