孫ってとってもかわいいですよね。
自分の子どもはしっかりと育てなくちゃいけない、という責任感がありますが、孫となると親ほどの責任感もなく、子育てにも慣れているので、孫といっぱい触れ合いたいと思いますよね。
最近は、子どもを産んでも働き続ける女性が多くなりました。
そのため、昔よりも子どもを祖父母に預ける割合が格段に多くなっています。
『祖父母に孫を預ける』、と聞くと祖父母としては孫に頻繁に会えてうれしいと思う方も多いと思いますが、実は最近は孫の世話に手を焼いている祖父母が多くなってきています。
「孫疲れ」なんて言葉もよく聞くようになってきました。あなたも実は、「孫疲れ」に悩まされていませんか。
孫の容赦しないフルパワーに悩まされる祖父母
基本的に、子どもはとてもパワフルです。
小さいうちは、手加減なんてことも知りませんから、いつもフルパワーで動きまわります。
優しいおじいちゃんやおばあちゃんに会えてうれしいと、いっぱい遊んでもらおうとして家中を走り回る子も多いです。
祖父母はそんな元気な子どもを相手にしなければいけません。
親でも一日子どもの相手をするだけで疲れるのに、年を取って体力が衰えている祖父母が相手をするのは、本当に大変です。
少し目を離したすきに危ないことをしている可能性も多いので目も離せられず、精神的にも体力的にも大変です。
▼孫が怪我をしたときの対処法はこちら。
孫の面倒を何日もずっとみているだけで、体調を壊す祖父母も少なくはありません。
これが「孫疲れ」の一つです。
孫にねだられるとNOと言えない祖父母
孫疲れの原因は、体力面だけではありません。
実は、金銭面でも大きな負担があります。
孫を一日預かった場合、一日3食の食事が必要です。
また、ずっと家にいれない場合は、どこかへ連れて行ってあげますが、それには交通費もかかります。
孫に、「おじいちゃん、おばあちゃん、これ買って」なんて言われてしまうと、可愛くてついつい買ってしまっていませんか?
孫にお願いされると「NO」と言えない祖父母も多く、中には自分の生活を切り詰めてまで孫に物を買ってあげる祖父母もいます。
これも「孫疲れ」の一つです。
※編集部で実際にきいた話では、
- 孫の送り迎えのガソリン代
- お弁当を作る食費
- レジャー代
などに悩まされているという祖父母の方がいらっしゃいました。
我慢しないで!家族にも「孫疲れ」を伝えてみよう
孫疲れにならないためには、まず、親である娘や息子に現状を伝えて理解してもらうことが重要です。
しかし、多くの祖父母が娘や息子に自分が「孫疲れ」になっていることを伝えられていません。
なぜでしょうか。
それは、もし一度でも「疲れた」といってしまうと、親子関係も気まずくなるし、もう孫に合わせてくれないんじゃないだろうか、と思ってしまうからです。
また、仕事で忙しい娘や息子を助けてあげたいので、できるだけ負担をかけさせたくないと思ってしまうあまり、自分自身を犠牲にしてまでも頑張ってしまう祖父母もいます。
しかし、祖父母が頑張りすぎて孫疲れで倒れてしまうと、孫やその親である娘や息子も困ってしまい、元も子もありません。
孫疲れでダウンしてしまう前に、家族に現状を伝えてみましょう。
嫁や婿に直接言いづらい場合は、実の娘や息子に伝えるようにしましょう。
孫を預けるルールを提案しよう
孫疲れにならないために、孫を預かる日数や時間などルールを決めるようにしましょう。
ルールを決めることで、親も祖父母にこれだけ助けてもらっているんだと、明確に意識することができ、祖父母への感謝の気持ちも生まれやすいです。
親から感謝の気持ちを述べられるだけで、気持ち的に楽になる人もいるのではないでしょうか。
そして、もしも孫疲れを感じ始めてきたら、はっきりと親である娘や息子に、預ける回数や時間を少なくしてほしいと相談しましょう。
また、過度な経済的負担を負わないために金銭面についてもルールを決めておきましょう。
家族内で後々、お金関係で揉めないためにも事前にルールを決めておくといいですよ。
親から子供に祖父母に迷惑をかけないように伝えてもらおう
親から子どもに、祖父母の言うことを聞き、なるべく迷惑をかけないように、と伝えてもらいましょう。
まだ、言葉が伝わりにくい小さな子どもは難しいかもしれませんが、ある程度言葉が理解できるようになると子供は、親の言うことならきく子が多いので、意外と効果があります。
小さいころから子どもに言い聞かせることで、子どもも祖父母を労われる優しい子になりますよ。
自分の時間も大切にしよう
孫ができたから、自分のことはついつい後回しになっていませんか?もちろん、孫も大事ですが、自分の時間も大切です。
空いている時間は自分の趣味に没頭したり、自分の時間を大事にすることで、ストレスをため込まないようにしましょう。
孫疲れは、祖父母自身のちょっとした気持ちの持ち方や行動、家族の思いやり一つで未然に防げるものです。
祖父母が孫疲れにならないように、自分自身の行動はもちろん、家族とのコミュニケーションも大切にしましょう。
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