お孫さんの顔を見たいあまり、
産後にお嫁さんの元を頻繁に訪問しようとしているおじいちゃん・おばあちゃん
そして今まさに頻繁に訪問しているおじいちゃん・おばあちゃん
…いるのではないでしょうか。
その行動、実はNGなんです…。
今回はお嫁さんが産後の時、頻繁訪問を避けた方が良い理由をご紹介していきます。
ご自身と照らし合わせてご覧になってみてください。
嫁姑関係は良好?
まず、嫁舅関係よりも多く問題が起こる、嫁姑関係。
嫁姑関係は良好ですか?
おばあちゃんが良好だと思っていてもお嫁さんから見たら違うかもしれません。
良好でない場合はもちろんですが、たとえ関係が良かったとしても元々は赤の他人。
お互いどこかで気を遣わないわけがないのです。
特にお嫁さんの立場からすると、お姑さんにはかなり神経を使います。
ただ、普段訪問されるだけなら、まだ対応できるというお嫁さんは大勢います。
しかし、産後疲れているところに訪問されたらどうでしょうか。
赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいなのに、お姑さんに気をつかってはいられません。
お嫁さんの気持ちを気にせず孫に会うことだけを考えて来られたら…お嫁さんは一体どう思うでしょうか。
産後は何もかもが大変
実際に産後何が大変なのか。おじいちゃん・おばあちゃん自身も昔を思い出しながらみてください。
赤ちゃんと二人三脚
ママは、生まれてきたばかりの赤ちゃんと二人三脚で頑張っています。
おっぱいを飲むのも下手、眠いのか、抱っこなのか、おなかがすいたのか、暑いのか寒いのか、全てを泣いて知らせてくる赤ちゃんを理解しようと、お嫁さんは必死に赤ちゃんと向き合っています。
まだ、100%理解できていないところに、お姑さんが訪問して来たらお嫁さんは
「何か言われるんじゃないか。」
「来てもらっているときにたくさん泣いたらやだな…」
と余計な心配してしまいます。
お嫁さんの体調
産後はとにかく
- 全身筋肉痛であったり
- 骨盤がぐらぐらしたり
- 切開した部分が痛かったり
と、とにかく痛みと戦っています。楽なお産なんてありません。
ですから、まずお嫁さんの体調を一番に考えてあげてください。
産後の床上げは1か月たってから。
それまではしっかりと身体を休めなければいけません。
この時しか心身ともに休んでいられることはできません。
ですから、赤ちゃんが小さくまだ起きてる時間が短いからこそこの時期を好きに過ごさせてあげてください。
睡眠時間の確保
赤ちゃんとお嫁さんは、お互い休める時に休んでおかないと、睡眠不足になってしまいます。
昼間誰か来て長々してしまうと、寝るタイミングを逃したり、かえって興奮して夜寝なくなってしまったりするのです。
生活リズムを乱さないようにしてあげることが一番ですね。
産後に訪れる「ガルガル期」
産後にやってくる「ガルガル期」をご存知ですか?
初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。
どんなものでどんなことが起こるのかご紹介いたします。
「ガルガル期」とは
出産後のお母さんが出産前よりも情緒不安定になる時期のことです。
例えば、
夫の言動なんでもかんでもイライラする
姑の言うことがいちいちかんにさわる
ちょっとしたことで涙が止まらなくなる
など、出産前なら気にならなかったことが気になるようになります。
また、夫や姑に赤ちゃんを抱っこさせたり、触られることを嫌がることもあります。
こうしたお母さんの急な変化は、周囲の人に大きなショックを与えますが、時にはお母さん自身の白髪や抜け毛が増えたり、シミ、乾燥、湿疹や痒みなどの肌トラブルといったことが起こり、自分の変化にショックを受け、さらに不安定になることもあると言われています。
ちょっとしたことが嫌になる
動物の本能で、産後のお母さんは赤ちゃんを守ろうとします。
出産したおばあちゃんなら心あたりがあるのではないでしょうか。
そのため
他人に対して攻撃的になったり
不安でしかたがなくなったり
赤ちゃんを他の人に触られたくないと思ったり
…人によって、いろんな気持ちが短時間で激しく変化し、イライラしてしまいます。
お姑さんが赤ちゃんを抱っこしているのを見るだけでもいやになりイライラするこの時期は、たとえお姑さんがお手伝いをしに来てくれたとしても、お嫁さんは受け入れがたいのです。
産後すぐは適度な距離が必要なことも
産後のママというのは、周りが思っている以上に疲れていて、いっぱいいっぱいで、不安定なものです。
産後の頻繁な訪問はママの負担になる場合が多いので、極力避けた方が良いかもしれません。
例えば、息子さんのお休みの日に短時間だけ会いに行く、などいかがでしょうか。
もちろんお嫁さんの体調を一番に気にかけ、OKがもらえたら訪問しましょう。
事前に、
- どの時間帯が良いか
- これぐらいの時間ならいても大丈夫か
- 何か必要な物はないか
などきけると良いかもしれません。
初孫だったらなおさら、すぐに会いに行きたいことでしょう。
ただ、ここでお嫁さんの気持ちを優先せず自分たちの気持ちだけで行動してしまうと、今後の関係が取り返しのつかないような最悪の方向に進んでしまうことがあります。
お嫁さんの気持ちを理解しようと歩み寄ったうえで、お孫さんに会いに行くよう努めてみてくださいね。