孫って本当に可愛いですよね。
近くに住んでいる人であれば、できれば孫には毎週会いたいと思っている祖父母も多いのではないでしょうか。
しかし、父親側の祖父母の場合、孫の母親であるお嫁さんが自分の実家にばかり孫を連れて行って、ご主人の実家にはほとんど行かないというケースもめずらしくありません。
お嫁さんの実家との距離にもよりますが、父親側の実家も同じぐらいの距離や、むしろ近い場合でも、ご主人の実家に意図的に孫を連れてこない場合は、ちょっと悲しいですよね。
もちろん、自分の実家の方がお嫁さん的には気を使わずに、気楽に過ごせるので、行きたくなる気持ちはわかりますが、あからさまに頻度が違うと嫌ですよね。
お嫁さんが父親側の実家に孫をつれていかない理由は様々ですし、お嫁さんのタイプや、家庭環境にもよりますが、
「すべてお嫁さんが原因だ」
と思い込んでいませんか?
自分では気づかない、父親側の祖父母自身に原因はないのか一度考えてみましょう。
産後の嫁のガルガル期が原因かも?
「ガルガル期」という言葉を知っていますか?
「ガルガル期」とは、産後の女性に見られる赤ちゃんを守るための本能的な気持ちや行動のことです。
具体的には、自分以外の人に赤ちゃんに触ってほしくない、と強く思ってしまうことです。
対象相手は、他人だけではなく、ご主人や実母などの親しい家族に対しても強く思う人がいます。
そして、家族の中でも、特に同性である義母に対して嫌悪感が高まる傾向があります。
赤ちゃんができるまでは、義母と良好な関係だったのに、赤ちゃんが出来た途端、なぜか、義母に対して、
- 『自分の赤ちゃんを取られた』
- 『嫌だ』
と思ってしまう母親は多くいます。
「ガルガル期」は、本能的なものもありますが、出産によるホルモンバランスの崩れや産後の睡眠不足も考えられます。
特に、初産の場合、初めての出産、初めての赤ちゃん、初めての育児など、初めてのことだらけで、精神的に不安定になっている母親も多いです。
そんな情緒不安定なときに義母から、出産や育児について気に障ることを言われると、
普段は気にしない言葉でも、産後の母親にとっては大きな影響を与えているかもしれません。
例えば、
- 「予定日を超えたのにまだ生まれないの?」
- 「(男の子が生まれて)女の子がよかったのに」
- 「母乳は出ないの?」
などです。どうでしょうか?
もしかしたら似たような言葉を言っていませんか?
もし、産後のお嫁さんに何か気に障ることを言ったかもしれないのであれば、あの時はこんなこと言って悪かったね、などと謝ることも必要かもしれません。
わだかまりがとれて、距離が近くなって孫を連れてきてくれるかもしれませんよ。
よかれと思っていることが、お嫁さんの嫌がることかも?
お嫁さんの嫌がることをした覚えはありませんか?
例えば、
- 孫に勝手にお菓子をあたえたり
- 孫の顔にチュウしたり
- 孫の抱っこをいつまでもしていたり
です。
これらは一般的には決して悪いことではないのですが、嫌がるお嫁さんは多いです。
お嫁さんからご主人側の祖父母に直接、「嫌だ」とはなかなか言えないので、あえて孫を連れていかないようにしている母親も多いです。
特に、大人しいお嫁さんや口数の少ないお嫁さんは、言葉で言いにくいので行動(孫を連れていかない)に移す人が多いです。
また、子育てに口を出されることを嫌がるお嫁さんも多いです。
祖父母からすると、よかれと思って言っていることも、お嫁さんにとっては負担だったり嫌悪感につながる人も多くいます。
孫ができてから、お嫁さんとの仲が険悪になった人は、孫の育児に口出しされて嫌になったケースが多いです。
祖父母自身は自分では気づいていないかもしれませんが、意外な言葉でお嫁さんは傷ついているかもしれません。
孫の育児については、あまり口出ししないようにしましょう。
思い切って息子に相談しよう
どうしても孫を連れてきてくれないのであれば、思い切って息子に相談してみましょう。
ただし、相談するときは、お嫁さんがいないところでコッソリと伝えるようにしましょう。
また、あまりにも深刻に話過ぎたり、感情むき出しに泣いたり怒ったりすると、息子もどうしていいかわからず、お嫁さんに注意するかもしれません。
そうすると、夫婦喧嘩に発展してさらに状況が悪くなるかもしれません。
伝えるときは、深刻になりすぎず、サラッと伝えるようにしましょう。
内容も、
「お嫁さんが自分の実家ばかりに行く」
「お嫁さんが孫を連れてきてくれない」
などとお嫁さんを悪者にするような言い方はやめましょう。
万が一、お嫁さんの耳に入ると、関係がさらに悪化してしまう可能性があります。
また、お嫁さんに直接言うのは絶対にやめましょう。
かならず、息子を通すようにしましょう。
もし、息子から「お嫁さんが来たくない」と言っていると言われたら、強引にお嫁さんを連れてくるのではなく、お嫁さんの育児のリフレッシュがてらに、孫と息子だけでも家に来ない?と言ってみるのも一つのやり方でしょう。
適度な距離感も必要
可愛い孫に会いたいがあまり、家に連れてこいと言いたくなる気持ちはわかります。
しかし、育児で疲れているママ(お嫁さん)からしたら、ご主人の実家で過ごすことは気もつかいますし更に疲れが増してしまいます。
あまりしつこく来るように伝えるのではなく、
夕飯用意しているからたまには楽をしに来てね
とか
また○○さん(お嫁さん)とお茶したいから気が向いたら連絡してね
というように、孫目当てではなく、
- お嫁さんを気遣った言い方
- お嫁さんに会いたいという言い方
で提案してみてあげてください。
産後のママは少し扱いづらいと思うこともあるかもしれませんが、子育てをした人生の先輩として大らかに対応してあげてくださいね。