虫歯は一度かかっただけで再発しやすく、治療を繰り返し受けることになってしまいます。
治療をくり返せば、当然歯の寿命を縮めてしまいますよね。
お孫さんの大切な歯を虫歯から守るために、はどうしたらよいのでしょうか。
実はおじいちゃん・おばあちゃんのちょっとした行為によって、大事なお孫さんが虫歯になってしまうかもしれない現実があります。
今、とても話題になっていて親たちはとても敏感になっています。
今回はどんな行動から虫歯にまで発展してしまうのかご紹介していきます。
どうして虫歯になるの?
生まれたばかりの赤ちゃんの口には、虫歯菌はいません。
では、なぜ子どもは虫歯になってしまうのでしょうか?
それは、虫歯菌が身近な大人からうつってしまうからです。
大人も子どもも予防意識をしっかり持つことが、口の健康につながるのです。
では、お孫さんが虫歯にならないよう、おじいちゃん・おばあちゃんに気を付けて欲しいことを見ていきましょう。
絶対NG!虫歯がうつる恐れがある3つの行為
虫歯菌は、赤ちゃんのそばにいる身近な大人からうつります。
おじいちゃん・おばあちゃんがやってしまいがちな3つの行為をみていきましょう。
同じ物を使って食べさせる
コップやおはしなどの食器の共有はNGです。
何か熱いものを、自分の箸でとって「ふーふー」と冷まし、そのままお孫さんの口へ「あーん」などはやめてください。
自分が使った箸でとりわけて、お孫さんのお皿に入れることもやめましょう。
- お孫さん専用のお皿
- お孫さん専用のお箸
- お孫さん専用のコップ
…など、とにかく専用にしてください。
歯で噛みちぎって食べさせる
お孫さんがよく食べるようになると、色んな食材をあげたくなりますよね。
そして、食べたがるお孫さんを前にすると、少しでも食べやすくあげようと思ってしまいがちです。
そこで、おじいちゃん・おばあちゃんが食材を口に入れて、少し噛み、ちぎったり柔らかくしたりしたものを口から出してあげる…。
これはもう、絶対にやめてください。もってのほかです。
箸やお皿の共有でもNGなのに、おじいちゃん・おばあちゃんの口の中に虫歯菌があった場合確実にうつってしまいます。
小さくしてあげたいときは、
- 清潔なまな板と包丁で切る
- お孫さんの箸か専用の箸で切る
などしてください。
キスをする
可愛いお孫さんを前にすると、愛情表現で「チュー」とお口にキスをしたくなることもあると思います。
ですが、これも虫歯菌をうつす行為です。
ここはぐっと我慢して、せめてほっぺにチューまでにとどめておきましょう。
歯が生えてきた瞬間から一気に広がる
虫歯菌は硬い組織にひそむ性質であるため、お孫さんの口に虫歯菌がうつっても、歯がないときにはすみつくことができません。
しかし歯が生えてきたときには、ここぞとばかりに定着をして広がっていくのです。
乳歯が生えてくる2歳前後の時期を歯科では「感染の窓」と言われているそうです。
この時期に虫歯菌がうつらなければ、その後も虫歯になりにくいといわれています。
ご両親とともにおじいちゃん・おばあちゃんも、この時期は特に注意するようにしましょう。
だらだら食べも悪影響
ついついお孫さんがかわいくて、だらだらと食べ物を与えてしまうかもしれませんが、その行動も虫歯の原因に繋がります。
口の中では、歯からカルシウムが溶け出す「脱灰」と、再びカルシウムが歯に戻る「再石灰化」が繰り返されています。
再石灰化には時間が必要となりますが、だらだら食べをしているとそのタイミングが失われ、歯は溶け続けて虫歯ができてしまうのです。
食べものをちょこちょこ食べ続けていたり、ジュースやスポーツドリンクをお茶代わりに飲んだりしていては、虫歯のリスクを高めるばかりなのです。
お孫さんにおねだりされても、食事やおやつは時間を決めて与えましょう。
虫歯予防を気に掛ける親が増えている
ひと昔前までは全く気にしていなかった育児方法も、今では全く違ってきていることがお分かりいただけたかと思います。
もちろん、自分の娘さんの子どもなら娘さんから「やめてくれ」と言われるかと思います。
しかし、お嫁さんはきっとやめて欲しくても言えずにいるでしょう。そして子どもが大きくなるにつれて、連れて行きたくない。と思われてしまうのです。
先に知っておくことで、そう思われないように防ぐことができますし、お孫さんのご両親が知らないようであれば逆に教えてあげてもいいですね。
また、大人の口から虫歯菌を減らしておくことが大切です。
おじいちゃん・おばあちゃんは、ご自身のためはもちろん大切なお孫さんのためにも、虫歯があったらきちんと治療を受け、日頃からメインテナンスしておくことが大切です。
ご覧いただいた通り、虫歯は防ぐことができるものです。
お孫さんを虫歯から守るために、今からできることを大人全員で一致団結して虫歯予防をしていけるといいですね。