パパママが大切に育てているお孫さん。
祖父母の立場である自分たちは、何をどうしてあげるのが良いのだろうと考えてしまうことがありますよね。
しつけもそのうちの一つ。
どこまで口出ししていいものなのか悩んだ時に参考となる言い方や、パパママの心境についてご紹介していきます。
しつけは親がするもの?
お孫さんを叱ったら、パパやママから、
しつけは親がするものだからおじいちゃんおばあちゃんはしなくてもいい
と言われてしまった、ということもあるそうです。
そう言われてしまうと、おじいちゃんおばあちゃんがしつけをすることができなくなってしまいますよね。
また、叱らない子育てを実践しているから叱らないでほしいというパパママもいます。
叱らない教育法が流行っているんですって。
▼最近の育児についてはこちらも参考に。[kanren postid=”32″]
こうなったら、祖父母の出番はないのでしょうか?
パパやママだって、おじいちゃんおばあちゃんが自分たちにしてくれたしつけのすべてを否定したいわけではありません。
でも、今と昔ではやり方が少し違っているのです。
ではもし、お孫さんがやってはいけないことをやった時、どうしたらいいのでしょう。
パパママの教育方針は?
まずは、普段からパパママの教育方針を確認しておくといいでしょう。
おじいちゃんおばあちゃんが子育てしていた頃とは、育児の主流も変わってきています。
もちろん、パパママには祖父母世代から教わりたいこともたくさんあります。
ですが、
- 今の主流からかけ離れていたり
- 自分たちの教育方針と違っていたり
すると、おじいちゃんおばあちゃんを無下にはできないし、かといって自分たちのやってきたことも続けたいし、何よりおじいちゃんおばあちゃんの意見に合わせて教育方針を変えてしまっては、子どもが混乱してしまうだろうし、という葛藤が生まれます。
パパママを悩ませることなく、お孫さんを混乱させないために、祖父母世代も、今時の子育てについてはパパママから教えてもらう必要があります。
おじいちゃんおばあちゃんは、パパママが実践している今時の子育てについて勉強した上で、お孫さんと関わって行くのが良さそうです。
今時の子育てを勉強したら、自分の時はこうだったから、同じようにしてみてはどうか?とアドバイスするのではなく、まずは相談を持ち掛けられてから、どうしたらいいのかを一緒に考えてあげてください。
相談を持ち掛けられた際に、自分の経験から、アドバイスをしてあげるのは良い事です。
ただ、それを伝える際に、少し工夫をしてもらって「私はこうすることでうまくいった!」と言い切るのではなく、
「こうしてみてはどうかな?」
と言ってみてください。
うまくいったと言われることで「自分は上手くできなかったらどうしよう」というプレッシャーがかかってしまいます。
「こうしてみてはどうかな?」と言ってみることで、ママは寄り添ってもらえたと感じることができ、すんなりと受け入れてくれるかもしれませんよ。
叱るではなく、諭すしつけ
パパやママは、おじいちゃんおばあちゃんにはやさしい存在であってもらいたいと思っている場合が多いです。
自分たちがしつけをしっかりやるところを見守っていてほしいのです。
ですが、パパママのいないところで、お孫さんに注意しなければならないような場面もできてくると思います。
そんな時は、叱るのではなく、諭すように話をして伝えてみてはどうでしょうか?
今の主流は叱らない子育て。
これは全く注意しないという意味ではなく、注意する必要がある場面で、なぜそれをしてはいけないのか、それをするとどうなるのかということを、言葉で言って伝えるのです。
コツはお孫さんの目をきちんと見て伝えること。
そうすることで、時間はかかりますが、いけないことはいけないんだとお孫さんはわかってくれますよ。
危険なことをしたら、しっかりしつける
とはいえ、やんちゃで、まだまだ目の離せないような年齢のお孫さんですと、その身に危険が及ぶようなこともしてしまうことがあるでしょう。
危ない所へ登ったり、道路に飛び出しそうになったりする行動は命にかかわります。
この場合、多少きつい言い方になったとしても、しっかりとやめるように注意する必要があります。
ダメなことは、まずダメだと伝え、その後どうしてダメなのかを説明しましょう。
ケガをしたり、万が一命を落としてしまうようなことがあれば、自分自身が痛い思いをするだけではなく、パパママもおじいちゃんおばあちゃんも悲しい思いをするのだということを真剣に具体的に伝えてあげられるといいですね。
命にかかわることですので、パパママもわかってくれるでしょう。
寄り添う存在で孫育て
パパやママにとっても、おじいちゃんおばあちゃんにとっても大切なお孫さんです。
親世代と祖父母世代で、意見が違ってくることもありますが、あくまでも子育てを行っていくのはパパママであることを意識しながら、おじいちゃんおばあちゃんにはそっと見守っていただきたいなと思います。